デザイン思考って? (後編)

こんにちは!

東京でも雪が降ったりして、寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?

前回に引き続き、今回もデザイン思考について取り上げます。

 

前回はデザイン思考の大事なエッセンスについてご紹介しました。

  1. 多様性を受け入れる
  2. ユーザーを中心に考える
  3. 創りながら考える

つくつぐではこれら3つの特徴を活かすために、スタンフォード型を元に北欧型のエッセンスを入れて、デザイン思考を用いています。順に、(1)哲学構築 (2)共感 (3)問題定義 (4)アイディエーション (5)プロトタイピング (6)ユーザーテスト です。

 

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(1)哲学構築とは、チームとしてどのような問題を解決したいのかを明らかにする試みです。様々なメンバーのバックグラウンドを対話を通じて共有しながら、チームとして社会をどのように変えるのかを決めていきます。ここで決まった哲学によって、今後のチームの進む方向が決定されます。

 

(2)共感とは、前のフェーズで構築した哲学に基づきユーザーを決定し、ユーザーに寄り添いながら実際の社会の問題を見つけていく試みです。フィールドワークなどで実地に操り出し、ユーザーの観察、インタビュー等を実行します。それらのデータを洗い出し、そのユーザー自身すらも気づいていない根源的な欲求(インサイト)を明らかにしていきます。この時、「なんのために」「なぜ」を繰り返してチームに問いかけていくことで、インサイトが明らかになっていきます。

 

(3)問題定義とは、共感のフェーズで出てきたインサイトから、チームで解決する問題を定義する試みです。様々なインサイトから、哲学に沿って解決する問題を一つに絞っていきます。この時、どのように解決するのかまで議論し、次のアイディエーションを行いやすくします。

 

(4)アイディエーションとは、問題定義で定義した問題に対して解決策を考えるプロセスです。とにかく多くのアイデアを「ブレインストーミング」などを活用し挙げていきます。その後、アイデアを要素ごとに整理し、またアイデアを出し、要素をまとめ、さらにアイデアを出し、要素をまとめ…というように、「発散と収束」を繰り返しながら、よりよいアイデアをつくっていきます。

 

(5)プロトタイピングとは、アイデアを目に見え触れる形にすることです。どんな素晴らしいと思われるようなアイデアも実際に形にならなければ評価できません。また、実際に形にする中で、もっとすばらしいアイデアが生まれてきます。そのため、アイデアを実際に目に見え触れる形にしていくことが重要なのです。

 

(6)ユーザーテストとは、このようにして生み出された実際に形になったアイデアをユーザーに評価してもらうことです。ここでもプロトタイピングで見つからなかった問題点や新しい使い方がでてきて更に改良されることが考えられます。

 

デザイン思考において、上記6つのフェーズを繰り返すことで、アウトプットの質を高めることができると言われています。それに加え、つくつぐではチーム内での「他者との対話」を重視しており、チーム全員の妥協しない納得解を導くことを目指しています。そのため、個人の主観が強く出る「哲学構築」や個人の多様性が現れやすい「他者への共感」のフェーズに重点を置いています。

 

つくつぐでは皆さんに「自分自身が本当にしたいこと」を妥協せずに考えてもらえる場を創りたいと考えています。デザイン思考を実際に体験することで得られる変化は、間違いなく意味があることです。価値観が多様になった現代において、つくつぐという場が「自分自身が本当にしたいこと」を考えるきっかけになることを願っています。

なにか新しいものを創造する時に是非とも活かしてみてください!